こんにちは、管理人あいです。
机に向かって勉強しているようだけれどなかなかテストの点があがらないお子さんーそんな悩みをお持ちの親御さんはいらっしゃいませんか?
勉強のやり方が間違っている可能性が高いです。お子さんの勉強内容を見直すポイントをお伝えします。
1. 点数が上がらない原因
1-1 目標点数に原因があるケース
・目標点数の設定を適当に決めている
テスト前にきちんと目標点数を立てているでしょうか。おそらく学校でも目標点数を立てさせているとは思いますが、適当に書いていたりするものが見られます。
今まで見てきた生徒さんの目標点数の書かれた用紙を見ると
5教科全て90点の合計450点、とか5教科全て70点の350点、などが書いてあります。
前回のテストの点数を考えずに適当に書いているのが見てとれます。
ダイエットするときは「〇kg痩せよう」「▲kgになりたい」と決めますよね?
資格なども、TOEICであれば「〇点とろう!」とまずは自分のレベルを踏まえた上での目標を決めると思います。
つまり具体的な数字が必要になってくるのです。
この目標を適当に設定している生徒さんは勉強そのものがゆるくなりがちです。
・目標点数を下げてしまっている
さきほどの「適当に目標点数を決めている」に似通っているかもしれませんが・・。
数学のテストで65点とれたとします。
なのに次回の目標を50点、と言ったりするのです。
おそらくお子さんの気持ちとして、目標を上げるのが怖い、達成しなかったらどうしよう、という気持ちがあって言ってしまうのだと思います。
また、勉強を頑張りたくない気持ちもあるのかもしれませんが・・。
毎回この調子ではなかなか点数をあげることが難しくなります。
1-2 勉強した「つもり」になっている
この「つもり」は今まで見てきた中で一番多いかもしれません。
では、「つもり」とはどういう状況をいうのでしょうか。
お子さんに当てはまるかどうか考えてみてください。
・ 漢字や英単語などの「わかるもの」しかやらない
やるべきことはいくらでもあるのに、塾の自習室に来て漢字や英単語のみひたすら何時間も書いて練習してる生徒さんがいます。
漢字や英単語ももちろん大事ですが、それらばかりを完璧にしたところで20点くらいしかとれません。
でも、実際机には向かっているわけですから、本人は「勉強したよ」と言うのです。
こういう生徒さんの数は多いです。
結果、「机に向かって勉強(?)しているのに点数があがらないのでやる気がなくなる」というスパイラルができあがってしまうのです。
・ 間違えたところやわからなかったところのやりなおしをしない
ひととおり問題を解いて、マル付けをして、間違えた問題や空欄の問題に正答を書き・・で終わり、というパターンです。
しかも、間違えた答えの上から赤ペンで正答をぐちゃぐちゃと書き込んでしまい、もはや何が書いてあるのか本人ですら解読不能になってしまっています。
そしてそのまま次のページへ進み、なぜ間違ったのかを知る事もなくただただ解くだけという・・。
テスト最終日に学校から配布されているワークを提出しなければならない時などにこういう傾向が見られます。
要は、『やっつけ仕事』みたいになっているのですね。
2. 点数をあげるために保護者にできること
2-1 目標点数を志望校を起点にして考える
やみくもに★点以上とれれば、ということでは後に苦労するかもしれません。
まずは、志望校の基準点数から目標点数を設定してみてください。
(志望校が決まってなかったとしても「とりあえず」でいいので決めてみましょう。あとから変えることは簡単にできます)
<例> 〇〇高校普通科 内申基準点400点の場合→1教科平均80点をとればいいということになる
さて、ここでお子さんの過去の点数の平均の内訳が
国語→85点 数学→50点 理科→60点 社会→70点 英語→70点 だったとします。
目標の80点に対しては、
国語→+5点 数学→-30点 理科→-20点 社会→-10点 英語→-10点 となります。
マイナスが大きいと無理なのではないか、と不安になりますが、一問2点であれば社会や英語は5個マルが増えればいいということになります。
ということを踏まえて、お子さんと相談しながらですが
国語→85点 数学→65点 理科→70点 社会→75点 英語→75点 を目標にします。
合計で370点なのでまだ目標には足りませんが、これだけ取れれば自信となりやる気にもつながります。
次のテストの際にも〇〇高校を目標として点数を細かく考えさせるようにしていくことが大事です。
2-2 ちゃんとした勉強のやり方を教える
さきほど述べた「勉強したつもり」の内容の逆をやればいいということになります。
・レベルに合った問題集を選び、必要なページを数部コピーしておく
1、まずはレベルに合った問題集を選ぶ
たとえいい問題集であっても、お子さんのレベルに合ってなければ解くことを途中で諦めてしまってゴミと化してしまいます。
「基本」なのか「標準」なのか、それとも「発展」なのか、表紙や中身に記載されているのでしっかりチェックした上で購入しましよう。
※注 定期テスト当日に学校に提出しなければならないワークを使用している中学校も 多いと思います。このワークだけでも十分テスト対策になります。 しかし、テキストの中身が「基本」「標準」「発展」のパターンで構成されている物が多く、 生徒さんがレベルに合ってない問題を一生懸命解こうとしている光景を何度も見たことがあります。 その場合、保護者の方から「発展はやらなくていいよ。その代わり、 基本と標準をしっかりやろうね」と声をかけてあげてください。
2、テスト範囲分の問題集(ワーク)を事前に数部コピーしておく
問題集(ワーク)に直接書き込んでしまうとくり返しができなくなってしまうので、まずはコピーしたものを解いてそこに書いていきます。
わたしが生徒さんにおススメしてたのは、3部コピーすることです。(3回コピーで繰り返せる+問題集(ワーク)本体=4回復習できます)
・一回解いてマル付け→間違えた問題番号に赤×をつける
コピーに解いてマル付けをしたら、問題集(ワーク)本体に
『間違えた問題』『調べて出来た問題』の問題番号に赤×をつけてください。
この赤×が重要で、「あなたにとっての重要問題ですよ」ということです。だれよりもお子さん本人に知ってほしい自分の弱点、ですね。
この赤×をマルに変えることができて初めて得点があがるのです。
赤×はきっちりやりなおしをさせてください。肝心な作業です。
そしてコピーの2部目に挑戦し、前回赤×だったところができればそれでよし、また間違えてしまったら青×をつけ、徹底的に自分の弱点と向き合います。
二回以上間違うということは何か原因があるはずなので、その原因を考える必要があります。
お子さん本人がわかればよいのですが、そうでなければ保護者の方が見極めてあげてください。
・英単語や漢字は1日10分程度に
「絶対覚えるぞ」という気概で取り組むので英単語10分、漢字10分程度で構わないと思います。
下手に長い時間をとっても作業になってしまって覚えられなくなります。
こちらも参考にしてください→[中学生]英単語の覚え方
まとめ
点数が上がらない原因として、
1、目標点数
2、勉強したつもりになっている
が 主な原因といっていいと思います。
また、それを改善するために
1、目標点数を志望校を起点にして考える
2、ちゃんとして勉強のやり方を教える
が重要になってきます。
学年末テストをこれから迎える方、新学年に向けて勉強のやり方を見直したい方はぜひ参考にしてみてください。
お読みいただいてありがとうございました。
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