中学生の保護者の方で
「個別指導塾に通わせているのに成績が全然上がらない・・」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?
個別指導塾は集団塾に比べると、月謝や講習会費用などやや高めのケースが多いです。
「高い月謝払ってるのに成績上がらないなんて、お金をドブに捨てているようなものじゃないか」とがっかりしたり腹が立ったりすることもあると思います。
成績が上がらないからと退塾する前に、まずは原因を突き止めましょう。
成績が上がらない原因ーお子さんの勉強のやり方を見直してみましょう
少し耳の痛い話になるかと思いますが、まずはお子さんの勉強の中身を見てみましょう。
①得意科目しか勉強していないから点数が伸びない
うちの子ちゃんと勉強してるんですけどね・・。テスト前は2~3時間机に向かってますし・・
このようにおっしゃる保護者の方は多いです。
実際自宅で毎日勉強している様子を見ているわけですから、それでテストの結果が良くなければ「通っている塾が合わないのかも」と思ってしまっても仕方ないと思います。
でも、ちょっと待ってください。
塾の自習室に来る生徒さんで「好きな(得意な)科目」の勉強をしている子をよく見かけました。
あれ??〇〇ちゃん、こないだも英語の勉強してたよね。数学は?数学苦手でしょ?
数学無理だから、英語頑張ろうと思って・・・
え、だって〇〇ちゃん英語もう90点くらいとれてるじゃん!数学の点数を伸ばさないと!!
えー、、だって嫌なんだもん
よくよく聞いてみると、家でも数学はやらずに英語や他の科目ばかりやっているということがわかりました。
英語90点取れてる子が英語の点数を伸ばそうとしても、あと10点しか伸びしろはないですよね。
全体の点が上がるわけありません。
でも、塾で数学やってるから、大丈夫だと思う
塾では「解き方」を教えますが、それが身につくかどうかは家庭学習次第です。
その中でわからないところや自信のないところは遠慮なく塾の先生に質問してほしいのです。
お子さんが自宅で何の科目を避けて勉強しているのか、チェックしてみてください。
②学校のワークを適当にやっているからテスト当日に問題が解けない
「学校のワーク」というのは、学校から全生徒に配布される教科書準拠の問題集です。
個人で購入することはできないようで、本屋に行っても売っていません。
わたしの今までの経験上、ほとんどの学校でこのワークもテスト範囲に含まれ、そしてテストに出題されることが多いです。
そして、テストの日にワークを学校に提出、という形になっています。
〇〇ちゃん、ワークどこまで進めた?テストに出るって範囲表に書いてあったよね
やりましたよ!マル付けもしたし。
じゃあちょっと先生に見せてよ!
そしていざ見せてもらうと、
・解ける問題しかやっていない
・間違えた問題はそのまま放置
・解答写した?疑惑のものがある
こういう状態のワークを見せてくる生徒はチラホラ見られます。
結局、「期限守って提出すればいいんでしょ?!」と学校に提出することが目的になってしまっているんですね。
こうなると、テストのときに
「あれ?この問題ワークで見たような気がする・・どうやって解くんだっけ?」となるのです。
もったいないと思いませんか?
ワークも塾の自習室などで進めておいて、わからない問題は先生に質問すればよいのです!
お子さんがワークを普段からしっかり活用しているのか、たまにチェックしてみてください。
※こちらでは更にお子さんの勉強のやり方について掘り下げて書いています。ぜひご覧ください。
もしテスト範囲と全然違う内容をやっていたのであれば、塾に問い合わせてみるといいでしょう。
②自分のレベルに合わない問題の解き方を知りたがる
普段の定期テストが50点以下のお子さんの場合、基本の部分がそもそもわかっていないことが多いです。
実際、このようなケースがありました。
先生、問題集の中にわからない問題があったので教えてくれますか
いいよ~ 問題集を見せて?
うーん、この問題かなりレベル高いね。「C問題」ってなってる。〇〇ちゃん、A問題とB問題をしっかりできるようにしようよ。このC問題はやらなくていいよ。
え~、でも・・・(納得いってない)
(せっかくやる気になってるみたいだし・・)じゃあやってみようか!
先生も生徒も一生懸命なほど、たまに見られる光景です。
気持ちはわからなくもないですが、レベルの合わない問題を一生懸命教わったとしても、あとで1人で解こうとしてもおそらく解けないと思います。
問題集を全て埋めて「勉強した」感を出したいかもしれません。(わたし自身中学生のときそんなことを思っていました)
もしくは、学校の先生がワークを全て埋めてこいと言ったからかもしれません。(これは学校の先生も悪いですね・・実際にそういうことを言う先生はいるようです)
自分のレベル+少し上のレベルの問題をくり返し解いて、マルを確実なものにしていきましょう。
塾は「理解する場所」であり、「身につける」場所ではない
先ほども述べましたが、塾は学校と同じで「教わる・理解」する場所です。
その理解したところを身につけるのは、あくまで「自習室」や「家庭」です。
ピアノを習いに行っていてもそこで弾けるようにはなりませんよね。結局家でたくさん練習するからこそ弾けるようになります。勉強もそれと同じです!
どの塾に行ってもお子さんの成績が上がらない・・とお悩みの方は、今一度お子さんの勉強の取組みの様子をご覧になってみてはいかがでしょうか。
その上で塾を最大限に活用してくださいね。
お読みいただきありがとうございました。
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