中学校へ入学して初めての夏休み。
学校から宿題をたくさん出されたと思います。
しかしながら、毎年夏休み終わりになると「まだ自由研究やってない」「読書感想文の本、何読むかも決めてない」という生徒の話を聞きます。
夏休みの宿題を提出しなければならない理由、そしてどのように親がお子さんに関わっていけばいいのかをお伝えします。
①宿題の提出は通知表の評価に関わってくることを知っておく
夏休みの宿題に限ったことではありませんが、「宿題の提出」は通知表の評価を決める上でも重要なポイントになります。
今はほとんどの学校で「絶対評価」で成績が決まります。
生徒が「それぞれの科目の目標に対してどれだけ実現できたか」を見て判断されるわけです。
一番重きを置いているのは定期テストの点数ですが、授業態度や宿題の提出の割合も高いです。
一般的な評定の基準ですが、
評定 | 点数の幅 |
5 | 90~100点 |
4 | 80~90点 |
3 | 40~80点 |
2 | 20~40点 |
1 | 0~20点 |
例えば、定期テストで90点以上とっていたとしても宿題を全然出していなかったら4になることもありますし、逆に10点台でも宿題の提出や授業中の取り組む姿勢が良ければ2にもなるわけです。
どんなに塾などで頑張って結果を出していたとしても、提出物を出さなかったからという理由で5が4になるのはもったいないですよね。
実際に以前担当していた生徒は中間テスト92点、期末テストでも90点だったのですが提出物を出さなかったことがあったために4だったことがありました・・。
当然、志望校を選ぶときに左右されてしまうことです。
まずは「宿題を提出することがとても大事だ」ということを親御さんに改めてご理解いただきたいと思います。
②夏休みの宿題を終わらせるために親がどう関わるか
一緒に夏休みの過ごし方の計画をたてる
夏の部活のスケジュールなどある程度の予定は決まってきていますので、部活や用事などと併せて1日の計画を立てましょう。
おそらく夏休み前に計画を立てさせている学校は多いと思いますが、できればその段階で一緒に立てるといいです。
実は「計画の立て方」を知らないお子さんって結構います。
基本的にはお子さんの思うように計画を立てればいいとは思うのですが、そのやり方を教えてあげればよいです。
1. 夏休みの宿題を全て紙に書き出す
2. カレンダーなどに事前に決まっている予定(部活や帰省、病院など)を書き込む
3. カレンダーに、「宿題の何を、いつ」終わらせるのか記入する(自由研究や読書感想文など日数がかかるものも逆算して記入していく)
4. ひとつ宿題を終えたら、1.の紙に書いてある宿題を線で消す
終わらせた宿題を消していくことで達成感が生まれます!
1日の終わりに宿題の進捗状況を確認
計画通りにできていれば良いです。「予定通りできたね!」と褒めてあげましょう。
しかし、できていなかった場合は理由を確認して修正していきましょう。
その際も、本人に考えさせてください。
「今日できなかった分はいつやろうか?」と質問をして判断させてください。
③今まで親御さんから聞かれた質問
今まで、親御さんから宿題に関する質問をいくつか受けてきました。
それに対して、お子さんとしたりして試行錯誤しながら解決した方法を書いていきます。
「気が付けばスマホやテレビばかり見ている。予定を立てても意味がない。」
まずは勉強する時間をきめましょう。
30分なら30分、1時間なら1時間、その間はスマホは預かりましょう。テレビは家族も見ないようにしてください。
それでもやらないようであれば、スマホを逆手にとって「自由研究のテーマを検査しろ」と提案してはどうでしょうか。
すこしスマホの使用を禁じただけで暴れる、などの場合は医療機関に相談することをお勧めします。
「家には小さい子がいて騒がしく、集中できないようだ。勉強する場所がない。」
ぜひこちらをご覧ください。
問題がわからないと言われたが困る。わたしも教えられないし・・。
「問題がわからない」と言ってくること自体とてもいいと思います。
中には「わからない問題があっても親に言わない。そのまま放置してた。」という生徒さんも今までたくさんいました。
「問題がわからなくて困っている」というアピールです。なんとかしてあげたいですね。
・学校の先生に質問するよう促す(夏休み中だと先生に会えない可能性も高いですが)
・ネットで解き方を探す
・塾など、学校以外の先生に教えてもらう
最近は動画で解き方を教えてくれるサイトもたくさんあります。
親御さんと一緒に動画を検索してみるのもいいかもしれません。
まとめ
夏休みの宿題は、成績を決めるのにとても大事なものになります。
しかしながら親御さんができることは、「提案してサポートするのみ」です。
計画的に宿題を進め、新学期にはすっきりと学校に通えるようにしましょう。
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