個別指導塾講師の採用基準は?3つのポイントを知っておこう。

塾講師

これから個別指導塾で講師として働きたいと思っている方いますよね。

でも、応募者のどこを見て採用されるのか気になりませんか?

今回、過去に個別指導塾で働き実際に面接・研修も行っていたわたしが、採用のポイント3つをお伝えします。

・面接時で見られるのは「社会人としての資質」があるかどうか

勉強ができれば誰でも塾講師になれるわけではありません。

基本的には「人として」「社会人として」のルールを持っているかどうか、が大きいです。

① 身だしなみを整えているか

・髪の毛を整えているか

・爪がのびていないか

・口臭や体臭がないか

これらは塾でなくともどこでも大切な基本的なことです。

特に個別指導塾の場合、集団塾と違って生徒さんとの距離もだいぶ近いです。

加えて多感な年ごろの女の子は必要以上に気にします。

口臭ではなくとも「コーヒーの匂い」「香水の匂い」のような大人にとってはいい匂いでも生徒にとっては「臭い」こともままあります。

そのため、「子どもが〇〇先生を少し臭いと言って集中できないでいる。申し訳ないが担当の先生を替えてほしい」と連絡をいただくこともありました。

また、派手すぎるメイクやネイル、服装にも厳しくチェックしている塾もあります。

面接の段階で一目でわかるようなこと(例:髪の毛の色が奇抜すぎる、たばこの臭いがプンプンするなど)については、

「採用されたとして、その髪の毛の色をもう少し暗いトーンにすることはできますか」

など質問させていただくこともあります。(これは塾によるかもしれません)

② 時間を守れるか

これも言うまでもなく大切なことです。

面接の段階で何の連絡もなく遅刻してきた場合、どんなに人手不足であったとしても採用はしません。

仮に採用したとして、その後の展開が読めるからです。

塾の場合、〇時から生徒さんの授業が始まるわけです。

つまり、その時間から生徒さん(保護者)はお金を支払っているということになります。なのに担当講師が出勤していないとしたら・・・?

クレームが発生してもおかしくないのです。

そのような可能性のある人はなかなか採用しづらいですね。

もし、道に迷ってしまった等で面接に遅れるようであれば必ず電話を一本いれるようにしましょう。

③ 話し方や態度が落ち着いているか

目をキョロキョロさせていたり、ボソボソ話す人は面接の際のマイナスポイントです。

もちろん面接だから緊張することはあるのでしょうが、あまりにひどい場合は少し考えてしまいます。

それがそのまま生徒とのコミュニケーションの様子になることが想像できます。

また、元気はあってもこちらが話しているのに食い気味に返事をしてくる人も申し訳ないですが採用は厳しいです。

たとえば、

面接官:「〇〇さんは大学卒業後どのようなお仕事・・・・」

応募者:「卒業後は〇〇の方面に進めたらと考えています!」

また、

面接官:「△曜日の〇時からの勤務は可能で・・・」

応募者:「はい!大丈夫です!」

のような感じです。

相手が言い終わらないうちに物を言ってしまうタイプですね。

生徒とのコミュニケーションもなかなかうまくいかないパターンが多いです。

講師と生徒は勉強だけでなくプライベートな話もします。そのとき、生徒が話しているのに遮って言葉を発したら彼らは黙るしかありません。

これは生徒だけではありません。周りの人間に対してもそうですね。

なかなか自分では気づかない癖なので、「相手の言うことを最後まで聞こう」という意識が大切です。

・面接時の学力テストの結果も重要だがそれだけではない

わたしがいた個別学習塾では、面接者に学力テストを受けてもらっていました。

内容は高校受験レベルの英語・数学・そして間違えやすい漢字などがメインの国語のテストです。

その学力テストと面接内容で採用・不採用が決まる、といった感じです。

もちろん、高得点であれば嬉しいですが安心してください。

得点がそこまでとれなくても、面接での態度で「教えるのがうまそうだな」と思ったら採用のケースが多いです。

進学校受験をメインにしている塾はもちろん学力が問われます。しかし一般的な個別指導塾はそこまででもないところが多いと思います。

一方で全くテストのない塾もあります。

得意科目や苦手科目は自己申告、ということですね。

どちらにしても、テストだけですべてが決まるわけではありません。

あくまで人と接する仕事なのでテストがあろうとなかろうと面接の方が比重は大きいと思います。

・固定曜日(時間)でシフトに入れる人は優遇されやすい

「来週は〇曜日と△曜日に入れます。でも再来週は全曜日予定が入っててダメで、その次の週はまだわかりません」みたいなことを言ってくる人がいますが、採用する側としてはこれはなかなか厳しいです。

生徒はすでに固定で何曜日の何時、と決まっているので、そこに講師を合わせていく形になります。

先の予定が組めないのは運営側からしたら恐怖といっても過言ではありません(大げさではありませんよ。本当に恐怖なんです)

他の講師にお願いするのか、場合によっては他の教室の講師にお願いすることになるのか。

いずれにしても早く予定をたて、かつ生徒と講師の固定化を図りたいのです。

(保護者の方は講師の固定化を望んでいらっしゃるケースが多いです。確かに毎週入れ替わり立ち替わり講師が変わると生徒も落ち着きませんから)

ただ普段固定でシフトに入ってもらっていて、一時的な就活や用事などがあった場合そこは最大限配慮できます。

しかし、固定化できないとなるとなかなか採用となるのは厳しいのが事実です。

また、その方が直近に「明日バイト入れます!」と言われてもすでに予定を立てているので思うように仕事に入れなくなることも多いのです。

そうなるとお給料にもならないのでお互いにとってよくないですよね。

事情は考慮いたしますので、基本的に仕事に固定に入れるようにしていただけると採用ポイントは高いかと思います。

・まとめ

いかがでしたか。

講師の採用というのは、

・面接での態度

・学力テスト(ケースバイケース)

・固定シフトへ入れるか

の3点がメインになります。

生徒の成長と共に自分の成長にもなる機会ですので、個別指導塾で働いてみたいと思ったかたは是非応募してみてください。

お読みいただきありがとうございました。

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