こんにちは、管理人あいです。
塾講師として、小学1年生~中学3年生まで、延べ2000人の子どもに教えてきたわたしですが、20年前に比べて明らかに子どもが文章を読めなくなっています。
「うちの子、明るくて元気なんだけど、家だとゲームと動画ばかり・・」
「全く本を読まないし面倒くさがるんだけど、このまま中学生になって定期テストとか高校入試とか大丈夫かしら・・」
こんな心配をしてらっしゃいませんか?
現役塾講師が保護者や子ども本人に教えたことをお伝えします。
①マンガはどんどん読ませましょう
昔、「マンガはダメ!」という風潮がありました。
しかし、わたし自身、普通の本もたくさん読みましたがそれ以上にマンガを読んでいました。
マンガから得られるものは多いです!(声を大にして言いたい)
何がマンガの良いところなのでしょうか?マンガのメリットをお伝えします。
①-1 マンガを読むことで漢字に慣れる
少年マンガや少女マンガだと、丁寧に「ふりがな」がふってあるので、こんなにありがたいことはないです。
漢字の字体と読み方を覚えられるんですから。(書く練習は必要ですけれど)
これが、動画やゲームだとどうでしょう?
映像というビジュアルが目に入ってきて、音も耳に入ってきますが、漢字は入ってこないですよね。
動画の中で「しゅじゅつをうける」と言っていても、それが「手術を受ける」という漢字になることを子どもはわからないわけです。
マンガはビジュアル面だけでなく、漢字もあるので立派な教材です。
①-2 歴史もマンガで勉強できる
よく学校の図書館にある「歴史まんが」ありますよね。あれもよく読んでいました。
古代の生活から現代に至るまでのことが描かれており、また歴史で習うような大事件も載っているのでわかりやすいです。
これを「本」で読む、となると大変じゃないですか?相当な時間がかかります。
最近の子どもは習い事も多いですし、できればサクッと理解させたいですよね。
マンガだとイメージが容易いので、理解しやすいと思います。
実際、わたしは学生の時に「あさきゆめみし」という源氏物語のマンガを読み、その内容だったり、古語の漢字の読み方なりを身につけることができました。
おかげで、古文に対する苦手意識がなくなりテストはよかったです。
①-3 おすすめマンガ
最近のマンガは実はよく知らないですが、小学校高学年から読めるマンガをご紹介します。
・角川まんが学習シリーズ 日本の歴史
・サザエさん(四コママンガ)
・スラムダンク
・鬼滅の刃
・呪術廻戦←管理人が完全にハマってます
(あさきゆめみし、は良いと思うのですが、当時の風習の通い婚などが描かれており、ちょっと小学生には早いかな?と思って省きました。)
特に鬼滅の刃、呪術廻戦は大人が使わない漢字が固有名詞に使われていて、「あ、そう読むんだ、この漢字・・」と勉強になっています(笑)
② 「調べ学習」をさせましょうー圧倒的な語彙力不足が起きている
わたしは、塾ではもちろん子どもと一緒に音読したりなどをやってはいますが、そもそも「語彙力」がないな、ということによく出くわします。
語彙力がない=その言葉を知らない=当然文章が何について言ってるのかまったくわかってない、ということです。
まったくわからないことに対して「問題を解こうね」と言ったって、無理です。
以前、小学生の女の子と教科書に載っていた「一つの花」というお話を読んでいたときです。
「一つの花」は戦争を舞台にしたお話です。
食糧不足で、おなかをすかせている小さな女の子・ゆみ子の口癖が「一つだけちょうだい」という・・
たぶん保護者の方も習った覚えがあるのではないでしょうか。
さて、その生徒と一緒に解説しながら授業をやっていたのですが、どうも反応がイマイチだな、と思っていろいろ突き詰めていきました。
すると彼女は「戦争ってなんですか?」と聞いてきたのです。
彼女は「戦争」というワードに触れたことがなかったんですね。
「戦争」という言葉を知らないので、なぜ食料がないのか、なぜお父さんが急に戦地に行くことになったのか、そもそもこのお話の「一つだけちょうだい」が全く理解できなかったのです。
彼女に足りないのは読解力以前の「語彙力」だ、ということで、テキストを進めるのをやめて辞書をもってこさせました。
まず、辞書で「戦争」を調べる→そこに書かれている文を書かせるが説明しているはずの言葉もよくわからない→さらにわからない単語を調べさせる→家のパソコンで詳しく調べさせる(これが宿題)→翌週、わたしにわかるように発表 ということをさせました。
かなり時間はかかりますが、「調べる」という好奇心を満たす行動のおかげか喜んで取り組んでくれました。
さらに、「人(わたし)にわかりやすく説明する」というミッションがあるので、調べたものを要約する必要がでてきます。
文を要約する力が生まれます。
こうして、なんとか「文を理解させる」ことに成功しました。
文を理解すれば、なぜ食料がないのかなど背景を理解することにつながります。
その後も、時間のあるときは「タピオカって何でできてるんだろうね~わたしに教えてよ」みたいな感じで調べ学習させていました。
文章を読ませる第一歩として、調べ学習は最適だと思います。
まとめ
「これを読みなさい」といってポンと本を渡したところで、読む子どもはそうそういません。
まずは
・マンガを読ませる
・調べ学習をさせる
ことで、少しずつ語彙力が増え、そして理解力につながり要約する力が身につくはずです。
もちろん1回で身につくことではないですが、ぜひご家庭でやってください。
お読みいただきありがとうございました。
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